看護師は全国的に見ても人材不足で、転職先に困るということは少ないと言われている。しかし、求人数が多いということと、自分の希望する医療機関への採用をもらうということは別であり、なるべく条件のいい職場で働くために押さえておきたいポイントはあるのだ。
転職で重視することのひとつにあげられるのが給与面である。前職よりも給与面のアップを望む人は少なくないが、それだけを前面に押し出してしまうと、採用を得られにくくなる。また、月額給与は高く設定されていても賞与の金額が低いと、年間トータル金額が下がってしまうことも考えられるため、紙面上の求人情報だけに惑わされないことが重要だ。
看護師不足だから確実に採用となるかというとそういうわけではない。不採用につながる悪手として、面接時に医療機関の業務内容について全く調べていないということは不採用の原因になりやすいといわれている。求人の条件だけで働き場所を選んでいて、他にいい条件の病院を見つけると、すぐに再び転職してしまう可能性があると判断されるからだ。本当にその医療機関で働きたいと考えているのであれば、仕事内容やその病院のこだわりなどは下調べをしておくことが大切である。
短期間での転職を繰り返すことは転職癖がついていると思われがちだ。看護師の仕事は忍耐や人間関係を潤滑に行っていくことが必要となるため、転職が多いとこうした点で不利に働く可能性もある。希望の職場で採用をもらうためにも、なるべく3年以下での転職は避けた方が良いだろう。